政治家への転身を試みたアメリカの女性有名人

三原じゅん子のように、芸能人から政治家に転向する人は多くいます。
畑恵のように、ニュースキャスターから政治家に転向する人もいます。
日本に限ったことでなく、世界的中で見られることです。
ここでは芸能人でありながら選挙に立候補した女性を紹介します。

芸能人でありながら選挙に立候補した女性

シンシア・ニクソン

まず1人目はシンシア・ニクソンです。
セックス・アンド・ザ・シティに出演したことで知られるシンシア・ニクソンは、子役時代から活躍してきた俳優です。
フィラデルフィア物語やエンジェルス・イン・アメリカの出演も有名です。
ニクソンは2018年にニューヨーク州知事選に出馬しました。
ニューヨークは私の故郷であり、他の場所に住んだことはありません、とキャンペーンビデオで訴えました。
今のニューヨークの子供たちの多くには見られないようなチャンスを与えられた人間で、現在のリーダーは私たちを失望させている、と主張したのです。
しかし彼女の高いモチベーションは評価されず、アンドリュー・クオモに敗れました。

ロザンヌ・バー

2人目はロザンヌ・バーです。
1952年生まれで1980年初頭からコメディアンとして活動してきた人物です。
1988年にスタートした人気テレビシリーズに出演したことで、一躍有名人の仲間入りをしました。
コメディアンでありながらバーは、全米で最も高い政治的地位、つまり大統領職を目指していた時期があります。
彼女の選挙公約は、マリファナの合法化や環境保護、海外での戦争の終結、平等な権利が中心でした。
しかし残念がら結局、選挙で6位で終わりました。

シャーリー・テンプル

3人目はシャーリー・テンプルです。
テンプルは子役出身であり、年齢が1桁の頃から才能を認められてきました。
いわゆる少女スターの役割を担い、無垢な女性の象徴とされた時期があります。
しかしその立場に甘んじることはなく、人生のかなりの部分を政治活動や公共サービスに捧げました。
共和党の活動に参加し、1967年には予備選挙で下院議員に立候補しました。
ところがピート・マクロスキーの徹底したネガティブ・キャンペーンに屈し、議員になることは叶いませんでした。
その後、ガーナとチェコスロバキアの米国大使に就任し、外交官として活躍しました。

ステイシー・ダッシュ

4人目はステイシー・ダッシュです。
90年代に大ヒットしたクルーレスに出演したスターです。
カリフォルニア州第44区選出の下院議員に立候補を表明し、物議をかもした人物です。
世間の反応を受けて、1カ月後に出馬を取りやめました。
この時点で、政治的プロセスを取り巻く全体的な苦悩、厳しい選挙運動への参加、選出された職を得ることは、私の家族の健康と幸福に害を及ぼすと信じています、と声明を発表しての取りやめでした。
私の神と家族が最優先であるという、私が最も信じている個人的・精神的原則を裏切りたくはないとも語りました。

シーラ・クール

5人目はシーラ・クールです。
1960年代初頭に「ドビー・ギリスの恋の物語」の子役として名を馳せた人物です。
それから約30年後の1994年には、ゲイであることを公表している政治家として初めてカリフォルニア州議会議員に選出され、歴史に名を残しました。
カリフォルニア州議会上院と下院の両方で議員を務めた期間は、14年間です。

ヘレン・ガヘーガン・ダグラス

6人目はヘレン・ガヘーガン・ダグラスです。
ブロードウェイミュージカルやオペラで数多くの成功を収めたことで知られる人です。
セオドア・ルーズベルトとエレノア・ルーズベルトの親友であった彼女は、1933年に初めて民主党の活動メンバーになりました。
1944年、ダグラスは民主党の女性議員として初めてカリフォルニア州議会議員に就任するまでに出世します。
その後、3期にわたって役目を務めました。

ダイアン・ニール

7人目はダイアン・ニールです。
多くのテレビシリーズに出演している女優であり、特にロー・アンド・オーダーで有名になりました。
彼女はニューヨーク州議会議員に立候補しました。
2無所属での出馬でしたが、民主党候補のアントニオ・デルガドに敗れました。

メリッサ・ギルバート

8人目はメリッサ・ギルバートです。
大草原の小さな家のスター、メリッサ・ギルバートは2015年、ミシガン州第8議会の議員になることを目指しました。
しかし2012年の事故で負った怪我のため、最終的に選挙戦を降板しました。
私は最高の治療とセラピーを受けてきましたが、その怪我は悪化する一方です、と声明の中で述べています。
こんなことを言うのは心苦しいのですが、医師からは身体的に議員としての活動を続けるのは無理だと言われています、とカミングアウトするほどでの状態だったそうです。

ナンシー・カルプ

9人目はナンシー・カルプです。
ハリウッドにその名を轟かせていた女優であり、ビバリーヒルビリーズへの出演で知られています。
1991年に亡くなっていますから、本国にも覚えている人は少ないと思われますが、ペンシルバニア州第9区選出の民主党候補として出馬したことがあります。
カルプはニューヨーク・タイムズ紙に、俳優から政治家に転身したロナルド・レーガンに触発されたと語っています。
最終的に、カルプは選挙に敗れました。

まとめ

以上、芸能人でありながら選挙に立候補した女性を一挙9人、ご紹介してみました。

最終更新日 2025年7月19日 by errestauro