ランドセルが汚れた時の対処法

ランドセルは子どもが6年間使う物なので、軽さやサイズ感などこだわりを持って購入するのが一般的です。

最近では入学式よりかなり前から購入を検討する世帯も増えてきました。

しかし機能性に優れたランドセルを買っても、使い続ければいくつかの問題が発生します。

その中でも避けられないのが汚れです。

汚れを放置すればカビやニオイを引き起こし、子どもがいじめられるなどの弊害が出かねません。

軽い汚れであれば家庭で対処できるので、深刻な問題になる前に除去し清潔な状態を保ちましょう。

ランドセルが汚れる原因は様々ですが、学校ならではと言えるのが食べ物です。

給食や弁当などで食べ物のカスや汁が付着してしまいます。

これらは中性洗剤で落とすことが可能で、水で薄めた中性洗剤を布に染みこませ該当箇所を拭き取ります。

革が傷つきやすいため、優しく拭き取るのがコツです。

油物のシミなど汚れがしつこい時にはベンジンを使いましょう。

ベンジンは石油由来の成分で引火性があるため扱いには注意が必要ですが、火気から離れて使えば身近な染み抜き商品として効果があります。

水と異なるのはすぐに蒸発してしまうところで、水ですすぐことのできないランドセルとの相性が良いです。

汚れ部分に染みこませている最中にも蒸発し吸い込んでしまうので、安全確保のために窓を開けて使います。

使い続ければ出てしまう汚れには、他にも汗があります。

子どもは代謝が活発で大人よりも汗をかきます。

登下校中は普段よりも汗をかき、それをランドセルの背中部分が吸ってしまいジメジメした環境を作ります。

これもまずは中性洗剤で表面を清潔にし、風通りの良い場所にしばらく放置して乾燥させましょう。

特に発汗量の多い子どもだと、夏場はこの汗問題で頻繁にケアしなければなりません。

毎日ケアするのも良いですが、汗取りパッドを使ってみるのも面倒な手間が省けて便利です。

ランドセル専用の汗取りパッドは、吸収性と速乾性に優れておりジメジメしやすい革に対応しています。

ポリエステルやナイロンなど衣服においては汗を吸いにくい繊維を使っていますが、これらの繊維の間に汗を絡め取ることで着用中に汗が気にならない仕組みです。

汗取りパッドは汚れ予防になるだけでなく、あせも対策にもなるので子どもの健康をサポートするグッズでもあります。

メーカーの公式サイトや大手通販サイトなど様々なところで扱っており、1000円~2000円程度で買えます。

洗濯できるパッドなら使い回しも可能になり、雑菌の繁殖も気になりません。

汚れを落とすことを優先してしまうと、アルコール除菌で簡単にしてしまいがちですが革製品には不適切なので注意しましょう。

アルコール成分は革をボロボロにする恐れがあり、速く乾燥させたいからとドライヤーをかけるのも熱で革組織を台無しにします。

決して安い買い物ではなく6年間使い続ける前提のものなので、汚れた時は面倒でも正しく丁寧なケアが求められます。

最終更新日 2025年7月19日 by errestauro